コラム
2025/04/19

融資を味方につける!美容室経営におけるキャッシュフローの考え方

美容室を経営していると、「融資を受けるべきか?」 という悩みに直面することがあります。

✔ 開業資金として借りるべきか?
✔ 設備投資をするために融資を受けるべきか?
✔ 運転資金として融資を活用すべきか?

融資というと「借金=悪いもの」と考えるオーナーも多いですが、適切に活用すれば、経営を安定させる強力な武器 になります。

今回は、美容室経営における融資とキャッシュフローの考え方 について解説していきます!


■ そもそも「キャッシュフロー」とは?

まず、キャッシュフローとは、「お金の流れ」 のことです。

「入ってくるお金(キャッシュ・イン)」 → 売上・借入・助成金など
「出ていくお金(キャッシュ・アウト)」 → 仕入れ・人件費・家賃・返済など

この 「お金の流れ」 を適切にコントロールすることが、安定した経営のカギになります。

売上がしっかりあるのに、資金繰りが苦しくなる美容室の多くは、キャッシュフローの管理ができていない ことが原因です。

例えば…

✅ 「売上が立っているのに、お金が足りない…」
回収(入金)が遅いのに、支払いは早いため、資金繰りが悪化

✅ 「借入を返済しすぎて、資金が回らない…」
短期での返済負担が大きく、運転資金が足りなくなる

このような状況を防ぐためには、「どのタイミングで、いくらのキャッシュが必要なのか?」を把握することが重要 です。


■ 融資は「未来への投資」として考える

「融資=借金」とネガティブに捉えがちですが、融資は正しく活用すれば、未来の成長を支える強力な武器 になります。

例えば…

新しい設備投資(セット面・シャンプー台の増設)
→ 客単価・回転率を向上させ、売上アップにつなげる

新店舗の開業資金として活用
→ 初期投資を抑え、手元資金を確保しながら事業をスタート

広告・マーケティング費用に充てる
→ 集客を強化し、売上を伸ばす施策を打つ

このように、未来の成長につながる投資 であれば、融資を活用するメリットは大きいです。

ただし、融資を受ける際の最大のポイントは「返済計画」 です。
借りたお金をどのように運用し、どのタイミングで返済するのか?を明確にしておくことが重要になります。


■ 【ポイント①】「返済可能な額」を把握する

融資を受ける際に最も重要なのが、「無理のない返済計画を立てること」 です。

例えば、月の利益が50万円なのに、返済額が30万円では資金繰りが厳しくなる のは明らかです。

「借りられる額」ではなく、「返せる額」を基準に考える ことが鉄則です。

💡 チェックすべきポイント
✅ 返済額が月の利益の何%になるか?
✅ 余裕を持った返済スケジュールになっているか?
✅ 運転資金を圧迫しない範囲での借入か?

売上の増加ペースや将来の利益予測を考慮しながら、慎重に判断することが重要です。


■ 【ポイント②】B/S(貸借対照表)を活用して「資金計画」を立てる

前回の記事で、B/S(貸借対照表)の重要性 について触れました。

融資を受ける際も、B/Sを活用すると、「どのタイミングで、どのくらいの資金が必要になるか?」 を明確にできます。

例えば、

短期の借入(運転資金) → 仕入れ・人件費・家賃などの支払いをカバー
長期の借入(設備投資資金) → シャンプー台・セット面・店舗改装費など

このように、目的に応じた資金計画をB/Sで可視化する ことで、資金繰りのリスクを減らせます。

また、金融機関は融資審査の際に「このお金を何に使い、どう返済するのか?」を厳しくチェックします。

そのため、事前にしっかりと事業計画を作成し、具体的な数字を示すことが重要 です。


■ 【ポイント③】「借入金のリスク管理」を徹底する

融資を活用することは大切ですが、過剰な借入はリスクを生む ことも事実です。

✔ 返済負担が重すぎると、資金繰りが厳しくなる
✔ 設備投資の回収がうまくいかないと、借金だけが残る

こうした事態を避けるためには、借入金のリスク管理を徹底すること が大切です。

💡 リスクを減らすポイント
✅ 必要以上に借りすぎない
✅ 返済期間を長めに設定し、月々の負担を軽減する
✅ 事業計画を立て、借入金をどのように運用するかを明確にする

無理なく返済できる計画を立て、融資を「成長のための投資」として活用すること が、成功のカギです。


■ まとめ

キャッシュフロー(お金の流れ)を把握することが重要
融資は「未来への投資」として活用する
B/S(貸借対照表)を活用して、適切な資金計画を立てる
借入金のリスク管理を徹底し、無理のない返済計画を作る

融資を活用することで、美容室経営の成長スピードを加速させることができます。
ただし、「借りること」ではなく、「どう活用するか?」が重要 です。

次回は、「融資を受けるための具体的なステップ」について解説していきます!

美容室経営をさらに安定させるために、ぜひチェックしてくださいね!

【コンサルタント型美容ディーラー】株式会社ADAW 和田浩

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